先週行われたプロフェッショナルレフェリーキャンプでの審判の方々との触れあいの様子をお伝えします。
この日はゴトビ監督解任当日だったことで、どの審判からも
「監督代わってしまいましたね。」
のお言葉をいただきました(^^;
まずはW杯ブラジル大会開幕戦主審の西村さん。
と、その前に元祖W杯副審の廣島さん。
現在はこのレフェリー・キャンプでのインストラクターを務めていらっしゃいます。
さて、西村さんですが、
「西村さん、(私を)覚えていますか?」
「覚えていますよ。W杯前に会って(私が)エスパルス戦をなかなか担当しないと言っていましたよね。」
という会話から始まりました。
以下、西村さんとの問答です。
開幕戦のあのPKシーンですが即座にジャッジを下すのは凄いと思います。
「僕の位置からはっきりと手がかかっているのが見えました。DFはシュートを撃つとおもわなかったんでしょうね。あわてて止めに入ったようです。あの体勢では誰でも手がかかればバランスを崩し倒れるでしょう。」
と言って体を使って解説していただきました。
たしかにあの姿勢で肩を押されれば誰でも倒れます。
PKでははかったのではの声がありますが
「開幕戦はその大会の基準になります。あのシーンでPKを取らなければそれが基準になりました。取らなければブラジルから、取ればクロアチアから声があがるのは覚悟の上での判定です。」
その後四審は務められましたが主審を務められなくて残念でした。
「FIFAとしてはさすがにその後私を主審にするのは難しかったと思います。波紋が大きかったので、主審にすることはないと思っていました。」
日本のマスコミは開幕戦の審判ということで持ち上げて、PKシーンで叩いていましたが
「そういうものだと思いますよ。そうなることはわかっていました。」
クロアチアのサポーターに囲まれたという報道がありましたが?
「囲まれたというよりも側に来て話しかけてきた(=危害はない)、というような感じです。国内でも試合後に切符を買っているような場面ではそのようなことはありますし、試合後の出来事としては不思議ではない事象だと思います。」
国内でも、っていうのは、私のように近寄るサポーターのことなのか(^^;
「バニシングスプレーは背中に入れていましたが動きに支障はありません。
男性ならおわかりかと思いますが、シェービングクリームのようなもので、それが時間とともに消えるものです。
あれがあれば壁やポイントが動くことがないので時間の短縮につながると思います。
(私見ですが)Jリーグでも効果はあると思います。」
帰国後最初の担当試合、浦和vs鹿島について
「両者互いの長所を消そうとしていたいい試合でした。浦和は清水との無観客試合以来の失点だったんですよ。」
私→え~っ、そんな遥か昔からですか。そりゃあ首位にもなりますね。
先週のエスパルスのガンバ戦で岩下選手もいることだし担当されるかと思っていました。
「さすがに帰国直後で体力的にも回復していなかったので、先週水曜は外れていました。」
他にもいろいろとお話しをされたのですが、ボイスレコーダーを持っている訳でもなく、老化している記憶を頼りに書き下ろしました。
molten のオレンジのエコバッグにW杯開幕戦主審仕様のサインをいただきました。
毎回丁寧なサインをありがとうございます。
こちらはエスパルス淑女サポーター達と。
続いて、同じく開幕戦を担当された副審の相樂さん。
こんな茶目っ気のある方とは思いませんでした。
というかブログにアップしてよいのだろうかと自問自答してしまいました。
相樂さん、載せてしまいましたよ(^^;
開幕戦は緊張されましたか?
「会場が緊張感に包まれていて、それを感じていました。開幕戦だから緊張、ということはありませんでした。」
クロアチアのサポーターに囲まれたのですか?
「我々を見たサポーターが話しかけてきただけで、それを見ていたマスコミが囲まれたと書いただけです。(恐怖感などもなく)怖くも何ともなかったですよ。」
W杯のもう一人の副審の名木さん。
エスパサポ的にはレイソル戦を担当したので記憶に新しいかと思います。
こちらは最近、日本平でお会いした国際副審の大塚さん。
「この前(日本平で)はどうも。監督代わってしまいましたね。」
こちらは東城さん。
今日は家本さんと一緒ではないのですね。
「今日は別メニューですから。いつも一緒とは限らないです。」
と会話をしていると、向こうの方から家本さんが東城さんに向かって
「(撮るのだから)もっとちゃんとして」
と茶々をいれてきました。
(写真はFurusawaさんご提供)
先週も取り上げました吉田寿光さん。
今回は平日に休んでばかりの私への突っ込みはありませんでした。
「ゴトビさん、辞めてしまいましたね。大変ですね?」
そうなんですよ。大変です。
(写真提供はFurusawaさん)
「今年、ナビスコカップ(アイスタ)でエスパルス戦を担当したのですが、その試合の対戦相手の仙台の監督(アーノルドさん)とゴトビさん、そして私と皆歳が同じだね、ということをゴトビさんから聞いたんですよ。」
「それなのにアーノルドさんもゴトビさんも辞めてしまって。」
(吉田さんだけは辞めないで)頑張ってください。
エスパルス戦はご無沙汰の村上主審。
練習中は無精髭が目立っていたので聞いていました。
いつも はやしているんですか?
「剃るのが面倒なので。試合ではちゃんと剃りますよ。試合に臨む武士道の精神です。」
剃らなければいけない決まりでもあるのですか?
「それは無いですよ。だって、中東の審判ははやしているじゃないですか。」
そうですね。
こちらは松尾主審。
最後に飯田主審。
「監督代わってしまいましたね。大榎さんはユースを見ていたし大丈夫じゃないですか。ユースも平岡さんになったし。」
エスパルスの内部事情をよくご存知のようでした。
今日は午前中、エスパルスの練習を見てきたんですよ。午後2時から記者会見だそうです。
「じゃあ、こんなところにいていいんですか?行かなくていいんですか?」
私は(記者じゃなく)一般人なので(^^;
今日は佐藤さんと八木さんは交流プログラムでイングランドに行っているそうですが。
「私も最近は日本にいなかったんですよ。東アジアの大会に行ってきて最近帰国しました。ACLのような大きな大会ではありません。」
本当は家本さんに遅刻の件を突っ込みたかったのですが、練習熱心な家本さんはランニング中。翌日岩手まで出張しなければならなく後ろ髪を引かれる想いでキャンプ地を後にしました。
と書いていますが、今日もこれから岩手行きです。
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