審判観察記(広島戦)
Jリーグでは2014年7月から導入されている審判無線システム。
導入から早いもので3年が経ったんですね。
個人的にこれまで感じていたことなのですが、無線機導入のメリットとデメリットを考えてみました。
■メリット
・主審、副審、四審が互いに見えない、判断しづらい状況を補完
・状況の共有化(判定、アディショナルタイムなど)
■デメリット
・無線を気にするために集中力低減
→ラジオや音楽を聴きながらの“ながら”の行動とは違います
→目と耳の双方に集中力を傾注しなければなりません
そして、デメリットには
無線に頼り過ぎるがために迅速な判断、もしくは信念の低減
があると思います。
特に今季は副審の判断に委ねる際に判断(もしくは判定)の渋滞が発生している場面をよく見かけます。
乱暴な言い方になりますが、多少あやふやな場面があっても即座に判断を示すと人間は割とそれが正しいと思い従う習性があります。
ところが判断に時間を要すると、逡巡していると思い“従おうとする思い”が低減し疑念が増殖されてくるように思います。
振り返って無線システムですが、このデメリットをいかに低減させるかが今後の円滑なジャッジにつながっていくと思います。
相互補完と迅速な判断
なかなか難しいことだと思いますが、無線システムの運用方法を今一度振り返ってみることは重要だと思っています。
先日の広島戦はどうだったかと言うと、審判間の無線のやりとりは秀逸でした。
4人ともにJ1の経験が豊富な方々だったこともあるのかもしれませんが。
その一つがテセ選手同点後のフレイレ選手へのイエロー。
高山四審からの情報でイエローが出たそうです。
その広島戦の審判団はこちら。
ルヴァンでは担当されていますが、J1に限ると西村さんの日本平登場はかつてのレイソル戦以来でしょうか?
個人的には3年ぶりに言葉をかけさせてもらいました。
そして西村さん並みになかなか日本平に来ることの無かった四審の高山さん。
昨年のJ2時代には1試合もエスパルス戦を担当せず、お話しをするのはいつ以来だったのでしょうか。
そんな高山さんをピッチチェック時に捕まえました。
さかた「エスパルスが嫌われているのかと思いましたよ。」
ここで高山さんは勘違い。
高山「いやいや、今日はVIP待遇で。」
どうやら入場ルートがいつものタクシーコースでは無かったことを言いたかったようです。
ということで唐紙さん(右)、川崎さん(左)の副審のお二人を呼んでの記念撮影。
相変わらずフレンドリーな高山さん(中央)でした。
ちなみに西村さんは先に歩いていってしまいました(^^;
ウォーミングアップ時の審判団。
テセ選手が審判団に挨拶。
そして広島の選手も挨拶。
彼は西村さんにも挨拶していました。
この後、判定基準について確認しているようでした。
エスパルスの選手もこういうところは見習った方がいいんじゃなのかと思いました。
兎に角、性格なのかテセ、角田の両選手以外は審判に挨拶に行くことはないエスパルスです。
キックオフ前の西村主審。
無線で交信している川崎副審。
逐次ジェスチャー。
無線スイッチは左側だったのでしょうか。
右側が多いようですが。
バニシングスプレー。
このような場面も後に影響することなく裁いていました。
アディショナルタイムを掲示する高山さん。
この後に惨劇が(以下自粛)
上から目線で恐縮ですが、安心して四人を見ることができた試合でした。
それはやはり
迅速な判断と迅速な情報の共有
も一因だったと思います。
どうもありがとうございました。
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