遙かなる幌尻岳(1)
北海道に来るまでその存在すら知らなかった名峰“幌尻(ぽろしり)岳”。
北海道のどこかの山に登った際にその山の存在を初めて知りました。
そして、私の心を揺さぶったのが “難関” の二文字。
北海道勤務中に登ってやる!
と思ったのでした。
こちらが幌尻岳を紹介している文面です。
『百名山にも選定されている、北海道の日高山脈最高峰の幌尻岳(標高2,052m)。アイヌ語で「ホロ・シリ」は「大きな・山」を意味し、カムイ(神の位を有する霊的存在)が登場する伝説の舞台として古くから崇拝されてきました。
また、ここでしか見られない数多くの固有植物や、天然記念物に指定される生き物も生息したりと、手つかずの大自然が残る山としても有名。山頂までの道のりは険しく、百名山の中でも最難関レベルの山といわれています。
幌尻岳周辺には、その斜面をスプーンでえぐりとったような地形が点在しています。氷河期に氷河に削り取られ形成されたカールです。このカールに雨水が溜まってできた7つの沼は「七つ沼カール」と呼ばれ、カムイの遊び場として崇められていました。』
幌尻岳に登る、と心に決めてから3回の夏が過ぎました。
なぜこれまで行かなかったのかというと、一昨年の台風で幌尻岳もご多分に漏れずアプローチ林道の一つ、チロロ林道が崩壊して通行止めだったからです。
そのチロロ林道がこの5月に開通したと聞き、今年こそ行くぞ、と意を決していたのですが、なかなか行くことができませんでした。
というのも今年の北海道の夏は雨が多く、7月の海の日に幌尻岳に行く予定だったのですが、沢の増水で7月は断念。
エスパルス観戦を横にらみで次のチャンスを伺っていました。
そして、浦和戦<幌尻岳 というサポらしからぬ判断をしてこの週末に行ってきました。
1泊2日のテント泊の装備をザックに詰め込み岩見沢を発ったのが土曜の午前1時前。
ゲート開放しているチロロ林道には午前3時前に着きました。
今年に入ってからも既に2件の遭難事故が発生している幌尻岳だったので、事前に道警には登山計画書は提出済みだったのですが、入林届にも記帳してきました。
そして、一般車通行終点の駐車場に車を止めて歩きはじめたのは午前4時前。
北海道電力専用の林道をひたすら歩き、登山口に着いたのはこの時間でした。
登山口のプレートは立派ですが、ここから先は沢沿いの道が途絶えることの多いルートでした。事前にわかってはいたことで、他のルートよりも徒渉が無く、濡れるリスクが少ないのでこのルートを選定したわけです。
沢
沢
(左の沢沿いを進みます)
沢
(テープを頼りに沢を登ります)
そして沢からようやく離れて直登が始まり30分ほど登ると、トッタの泉と言われる水場に着いたのがこの時間。
前半、重い荷物なのに飛ばしすぎてバテました。
ここから両足が痙りそうになり、ヘロヘロな状態で登ることになりました。
そんな私の心を癒してくれたのがこいつです。
シマリーことエゾシマリス。
少し遠くにいたので、こちらの存在に気がつかず。
他の登山者は熊除け鈴を鳴らしながら登っていましたが、私は極力鳴らさずに登っているので、気がつかなかったのかと。
5分くらい眺めていましたが、先が長いので出発。
岩場やハイマツが出てきて稜線が近いことが感じられ
ようやく幌尻岳を見ることができました。
そして8月中旬にもかかわらず稜線は花の楽園状態で癒されました。
つづく
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コメント
続きがたのしみです(*^^*)
投稿: フリポッツ | 2018年8月22日 (水) 11時53分
>フリポッツさん
遅々として進まぬ山行記で申し訳ありません(^^;
投稿: さかた | 2018年8月23日 (木) 06時19分