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誤審とエスパルスと

Hokkaidou2 今朝は冷え込んだ北海道です。

地図には載っていませんが、ここ上士幌は今季初の氷点下を記録しました。

Kouyou1_20201015061901 そんな当地ですが、昨日のパトロール後に通った同じ町内の糠平温泉郷では紅葉が見頃でした。




Kouyou2_20201015061901 昨年よりも綺麗に思うのですが。




Kouyou3_20201015061901 気のせいかもしれません。




Hokkaidou1 紅葉が見頃の北海道、そういえば昨日こんなランキングが発表になりました。
1位のところで働ける幸せを感じつつ今日も職場に向かいます。(本当か?) 



さて、10日の広島戦では誤審に関してSNS上でかなり賑わっていました。
審判サポとしてはかなり心が痛み、メンタルもやられそうになりましたが。
一番問題となった前半6分のヴァウド選手への広島の選手の足裏を見せてのタックルプレーはレッドが妥当だとDAZNのジャッジリプレイで指摘がありました。
ごもっともだと思います。エスパルスサポ様に慎んでお詫び申し上げます。

問題は個人を責めるのではなく、なぜそのように誤審となったのか原因を究明しないと再発防止にはつながりません。
個人を責めるほど楽なことはないですが、何も解決には結びつきません。

そこで労働安全衛生の月刊誌「ひろば」9月号にこのような記事があったので転載します。

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『人間は”正確無比な情報処理マシン”ではないということです。
そこに先入観やバイアスが関わりますし、そして感情も関わります。だからこそ人間なのです。
そしてこのことは、実は誰もが知っています。しかし、いざ事故防止を考えようとするとき、なぜか人間がそういう存在であることは忘れがちです。』

『気になっているのは、ヒヤリ・ハット行動が作業者個人に原因があるとされている点です。
意図的でない限り、ヒヤリ・ハットを望んで行う人はいないと思います。だから、ヒヤリ・ハットを望んで行う人はいないと思います。
むしろ、ヒヤリ・ハットが起きるような環境が問題だと考えるべきです。

なぜ “あの人が” ヒヤリ・ハットをしたか、ではなく、なぜ “ここで” ヒヤリ・ハットが起きてしまったのか、を考えるということにつながりますね。
言ってみればささいな違いのように聞こえますが、その後の結果は大きく変わってきますね。

そうなのです。行動分析学には、“行動を憎んで人を憎まず”、という言葉があります。
なぜここでヒヤリ・ハットが起きたか、と考えることによって個人への責任転嫁はなくなりますし、何より具体的な対策が生まれます。』
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ヒヤリ・ハットを誤審に読み替えてみて下さい。

「あの審判団はいらない」とか 「名前覚えておく」

という言葉が賑わいますが、それが何に繋がるのか疑問に思いませんか?

更に誤審を敗因に読み替えると今のエスパルスに繋がるように見えました。

いつも審判ネタで紹介しているバイブルでもある「アルビレックス散歩道」(えのきどいちろう氏)の一文を紹介したいところですが、今回は出勤前で時間がなくなってしまったので後日にでも。

ちょっと朝から観念的な内容になりましたが、ご一読いただきありがとうございました。

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エスパルス」カテゴリの記事

コメント

ブログ更新有り難う御座います。
昔、製造現場で働いていたので、「ヒヤリハット」やKYTには悩まされていました。
今日の記事は現役の頃に拝読したかったです。
続編を楽しみにしています。

投稿: 菊長 | 2020年10月15日 (木) 08時35分

>菊長さん

ご無沙汰しております。
またご覧いただきありがとうございます。

私もこんな人間ですが現在は安全衛生活動に従事しており、ヒヤリハット、KT、TBMヒューマンエラーなどが日常にあふれています。
職場では
「人生安全とは思えないさかたさんが安全とはなぜ?」
と言われていますが^^;

参考になる記事を見つけたらまた紹介したいと思います。

投稿: さかた | 2020年10月16日 (金) 07時45分

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